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記事: 真珠について

真珠について

真珠について

真珠とは、貝の体内で作られる「バイオミネラル(生体鉱物)」のことです。貝殻の成分を分泌する「外套膜(がいとうまく)」という物質が、貝の体内に入り込むことで真珠が作られるのです。

天然の真珠は貝の内部に入り込んだ異物が核となりますが、養殖の場合は「イシ貝」という貝を加工して核にします。イシ貝の厚い部分を丸く削ったものを外套膜と一緒に貝の内部に移植し、真珠の成長を待つのです。小さい核を入れれば小さい真珠が、大きい核を入れれば大きな真珠が作られます。

 

 

また、真珠は数ある宝石の中でも最古の宝石であるといわれていて、長い歴史の中で多くの人々に愛され続けています。
特に日本国産のあこや真珠は世界最高峰ともいわれるほど評価が高く、有名な産地としては
●愛媛県(宇和島)
●長崎県(大村湾)
●三重県(伊勢志摩半島)
などが挙げられます。世界的にも認められている品質で、価値も高いです。

 

真珠の魅力について

ダイヤモンドやルビー、サファイヤなどの煌びやかな宝石ももちろん素敵ですが、控えめでありながら繊細かつ上品、それでいて華やかな雰囲気をも持ち合わせる真珠は非常に魅力的な宝石です。古くから人々に愛されています。かつて宝石の研磨の技術が発達していなかった時代には、そのままの形で十分に美しい真珠はダイヤモンドよりも高価であったといわれています。

 

種類が豊富

真珠の魅力と聞いてまず挙げられるのが、バリエーションの多さです。「白」をイメージすることの多い真珠ですが、様々な色を楽しむことができます。

  

 

あこや貝から作られる真珠。ホワイトピンク系やホワイトグリーン系、クリーム系、ゴールド系などがあります。

 

 

 

黒蝶貝から作られる真珠。色は黒系、グレー系、緑系、赤系などがあります。

 

 

 

白蝶貝で作られる真珠。ホワイトやクリーム系、ブルー系、シルバー系、ゴールド系などの色があります。

 

 

 

淡水生の貝(カラス貝やイクチョウ貝など)から作られる真珠。ライス型、ドロップ型など真球型ではないのが特徴。全世界の真珠のうち97%がこの淡水真珠で、主に中国の沼や池で作られる。色はホワイトのほか、オレンジやピンクなどがあります。

 

 

使用範囲が広い
宝石は昼夜で使い分けることが一般的とされていますが、真珠は昼夜やシーンを問わず活用できる宝石です。
例えばダイヤモンドやルビーなどの人工的な光で輝く宝石は夜の方がふさわしいとされており、昼間にはターコイズやヒスイなどの柔らかい光で輝くような宝石が好まれています。その点、真珠は夜であっても昼であっても身につけることができるので冠婚葬祭などのフォーマルなシーンはもちろん、普段使いも可能です。
 
良質な真珠は世代を通して使うことができる
一度購入すれば、世代を通して使用することができるのも真珠の魅力です。「物を大切にする」というとても素敵な行為に繋がり、後々は子や孫へ受け継ぐことができます。そのような意味でも、真珠は非常に価値のある宝石といえるでしょう。
 

真珠そのものに込められた意味とは?

花言葉と同じように、宝石にも宝石言葉が存在します。なお、イミテーションやフェイクは言葉の意味としては模倣品、つまり偽りであるため、本来の宝石言葉の意味を持つことはありません。宝石言葉を持っている本物の真珠のアクセサリーを持ちましょう。

 

宝石言葉

真珠の宝石言葉は、「健康」「無垢」「長寿」「富」「純潔」「円満」「完成」などです。

 

愛情の象徴

真珠は愛情の象徴とされています。特にネックレスは切れ目なく円形になっているので、「縁を結ぶ」という意味合いがあります。

 

涙の象徴

別れのシーンに唯一身につける宝飾品である真珠は「涙の象徴」とされています。本真珠を身につけることは故人や遺族への敬意の表れです。

 

魔よけ

邪気をはらい持ち主を守ってくれる強い守護力があるといわれています。昔は、危険を伴う船乗りや漁師がお守りとして持っていました。

 

真珠婚式

結婚30周年目は「真珠婚式」と呼ばれています。夫婦2人で築きあげた年月を、真珠の宝石言葉に込めてお祝いします。また、ヨーロッパでは「成人を迎えた娘にパールネックレスを贈る」という習慣があります。流行のジュエリーではなく、歳を重ねても使えるパールネックレスを贈るところからご両親の愛情を感じる習慣です。

 

「真珠を贈ること」が意味するものとは?

「真珠を贈る」という行為には、どのような意味があるのでしょうか。

 

ご自身で

内面の美しさを引き出してくれる真珠は、お守り代わりになります。

 

ご両親から娘さんへ
冠婚葬祭はもちろん、普段使いもできる真珠は、どんなシーンでも困らないようにというご両親の思いが込められています。邪気などの悪いものから娘を守る、お守りの要素も強くなります。
 
ご主人から奥様へ
結婚30周年目である真珠婚式では、その名称にちなんで真珠のアクセサリーをプレゼントする方が多くいらっしゃいます。お守りとしてはもちろん、愛情を示すメッセージを込めた贈り物になります。40代以上になると大粒の真珠が似合うようになり、8.5mm以上の粒にサイズアップが必要です。また葬儀に立ち会うことも多くなりますので、冠婚葬祭でも使用できるグレーの真珠が人気です。

 

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